OPPO Japan(オウガ・ジャパン)が11月26日に販売をスタートした「OPPO A55s 5G」をSIMフリーモデルで購入しましたので、レビューします。
本機種は薄型大画面を謳う端末でシリーズで初めて防水機能に対応する一方で、指紋認証を搭載していない点を除けば、ごく無難な低価格機種になっています。
- OPPO A55s 5G グリーンの外装
- ColorOS 11搭載 eSIMも利用可能
- シリーズで初めて防水に対応
- 「指紋認証非対応」が残念
- 写真の作例
- ベンチマークスコア
- 掴みどころが少ない無難な機種
OPPO A55s 5G グリーンの外装
今回購入しましたOPPO A55s 5Gはグリーンカラーです。
こちらはOPPO A55s 5Gの端末背面で、左上にデュアルレンズとフラッシュライトが組み込まれたカメラユニット、右下にはOPPOのロゴが光ります。
OPPOのスマートフォンでは、派手なカラーバリエーションを持つ機種が多いのですが、A55s 5Gの色合いは落ち着いた印象があり、ユーザーを選びません。
さわり心地はすりガラス調に感じ、所有感を満たしてくれます。他の機種ではMi 11 Lite 5Gなどの近いイメージで、他のOPPO端末と比較しても大人しい仕上がりです。
カメラユニットはやや飛び出していますが、自己主張は控えめです。
裏返してディスプレイ側、約6.5インチの液晶ディスプレイを備えており、これがOPPOが推している「大画面」です。左上には内カメラがパンチホールとして収まっています。
大画面に次いでポイントなのは、今年発売されたOPPOスマートフォンの中では最軽量の機種であること。その重量は実測値で181g(出荷時から貼り付けのフィルム込み)となっており、6.5インチの画面を備える機種としては軽い部類に入ります。
ただ2020年の11月頃に発売されたOPPO A73の重量は164gとなっており、軽量スマートフォンとしてはA73の方が長けています。
ColorOS 11搭載 eSIMも利用可能
ソフトウェアの面では、Android 11をベースにOPPO独自の機能やデザインを取り込んだ「ColorOS 11」が搭載されています。
OPPOはこのColorOSを「独自OS」と称することもあります。ただ分類としては一般的なAndroidスマートフォンに振り分けられており、Google PlayストアなどGoogleの各種サービスも利用できます。
搭載されているColorOS 11は、他のOPPOスマートフォンに搭載されているものとは、それほど大きな差はなく、OPPO独自の機能が利用できます。
また前作OPPO A73から搭載されはじめた、実体を持たないデジタル型SIMカード『eSIM』にも対応します。
シリーズで初めて防水に対応
OPPO A55s 5Gのオッポ内での位置づけは、価格やコストパフォーマンスに長けた機種が並ぶAシリーズに当たります。
ただこれまで日本で発売されたOPPO Aシリーズの端末は一貫して防水性能を備えていなかったのですが、OPPO A55s 5Gでは初の防水対応を果たしました。
OPPO Reno5 A同等のIP68等級の防水機能を有し、SIMカードトレイにもキャップによる浸水を防止する作りが施されています。
「指紋認証非対応」が残念
このOPPO A55s 5Gにおいて最も惜しまれるポイントの1つになるのは、指紋認証が搭載されていないことになるでしょう。
コストカットの関係が予想されますが、本機種の生体認証はユーザーの顔データを基としたフェイスアンロック(顔認証)のみが使用できます。
現在OPPO端末では、オッポ側でマスクを付けても解錠しやすいように調整が施されているのですが、確実に迅速に解除できる指紋センサーがないのは残念なところで、使いづらく感じます。
写真の作例
続いてはOPPO A55s 5Gのカメラで撮影した写真の作例をご覧に入れます。
屋外環境下では綺麗に撮れるものの、筆写体次第ではやや粗い仕上がりな印象を受けます。また広角レンズは非搭載です。
こちらはアニメーション作品のキャラクターを型どったフィギュア玩具ですが、実物に近い感じで撮影できており、撮影環境を整えばある程度綺麗にも撮れる印象。
また色合いも自然になったように感じます。写真左がA55s 5G、右が前機種のA73で撮影したもの。A55s 5Gでは方がより明るくなっていて、OPPO A73で見られた濃すぎる色付けは自然なものに一歩近づいたイメージを持ちます。
ただ暗所のや室内での撮影は苦手のようで、ノイジーな仕上がりになります。
このほかにも、OPPO A73にはあった広角カメラは省かれており、最新機種ながら過去機種と比べると撮影の幅は狭まったようにも思えるところです。
ベンチマークスコア
スマートフォンの性能を数値として現して目視化するベンチマークアプリをOPPO A55s 5Gで試しました。
まずはAntutu BenchmarkではGPU性能が計測不能であったため、それを差し引いたスコアが表示されていますが、同じSnapdragon 480搭載機種では本来26万点程度まで数値が伸びます。
掴みどころが少ない無難な機種
OPPO A55s 5Gを一通り使用してみた所感としましては、大きな特徴もなく無難に仕上げられたように感じました。
数ある選択肢の中でA55s 5Gを選択する理由を見つけづらく思いました。
それに防水を要する場合、1万円ほど予算を上げることで「OPPO Reno5 A」にも手がとどきます。Reno5 Aなら加えてスペックも上がるのに加えて、指紋認証・おサイフケータイもついてきます。
また大容量バッテリーで選ぶなら急速充電対応でA55s 5Gより安価な「OPPO A54 5G」があります。
こうした同じOPPO端末らの存在を踏まえると、少しその掴みどころが見えづらい印象を受けます。
ただSIMフリーモデルでかつ5G ・eSIM・防水対応で安価な機種としては希少的な存在であるのには間違いない所。防水対応などが絶対条件の上で低価格端末を探すのであれば適した1台になるかもしれません。
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