オッポが約2年前にに発売した「OPPO Reno3 A」は、2021年の1年を通して最も売れたSIMフリースマートフォンであることが調査会社の発表によって明らかになっています。
2021年と言えばオッポは後継機種に当たる『OPPO Reno5 A』を発売したほか、特に中国Xiaomiが攻勢を強めるなどスマートフォン市場に変化のある1年でした。
そうした中、ベストセラーと言える人気を誇ったOPPO Reno3 Aは、2022年現在購入しても使えるスマートフォンでしょうか?
- OPPO Reno3 Aは今も買い時か
- OPPO Reno3 AはAndroid 11まで対応済み
- OPPO Reno3 Aは性能の面でやや不足感
- OPPO Reno3 Aの機能は充実 指紋認証がやや遅い
- OPPO Reno3 Aは最新機種と大差ない大きさ 有機EL採用
- 今でも現役 OPPOとXiaomiなど新機種も選べる
OPPO Reno3 Aは今も買い時か
まず前提としてOPPO Reno3 Aを購入するとして、2022年でも買い時にあたるモデルなのでしょうか?
Reno3 Aは、発売当時の価格設定は39,800円(SIMフリーモデル)の中価格帯機種でしたが、リリースから年数が立っていることや、後継モデルが発売されていることが重なって、既に相場は下がっていて新品でも2万円以下で入手が可能なほか、一部の通信事業者では取り扱いを終了しているところもあります。
一方で相場が下がりつつあるとはいえ依然として、おおよそ1万円台後半で市場に流通しており、セールなどにより後継モデルのReno5 Aなどのほうが安価に買えるケースも珍しくありません。
ただAndroid 11までのOSが現在サポートされているほか、おサイフケータイと防水防塵機能を備えているため、用途と購入価格次第では買いとも言える機種です。
OPPO Reno3 AはAndroid 11まで対応済み
まずOPPOに限らずスマートフォンでは、サポートされている基本ソフトウェアのバージョンが、どれだけ利用できる範囲を図る1つの指標となります。
OPPO Reno3 Aにおいては、昨年3月にColorOS 11(Android 11)にOSアップデートが実施されていて、発売からまもなく2周年を迎える現在も数ヶ月おきにセキュリティ機能を向上を施すソフトウェア更新が配信されている状況にあります。(2022年4月2日時点)
ただし最新OSである「Android 12」への対応可否は明らかではなく、1度Androidアップデート実装済みであることから、Android 11止まりになるとの見方もあります。
ほかColorOS 11がインストールされた機種では「メモリ拡張機能」などが利用可能となっていて、後述するように本機種で指摘されている「スペックダウン」をある程度カバーすることもできます。
OPPO Reno3 Aは性能の面でやや不足感
ソフトウェアは比較的あたらしいAndroid 11を利用できるOPPO Reno3 Aですが、一方で端末の性能の面では不足感を実感させられる場合があります。
これはOPPO Reno3 Aの発売当初から指摘されているのですが、レスポンス(動作)が一部 もっさりとしている と評されており、発売元であるメーカーのOPPO Japanももっさり感があると認める発信を行うほどでした。
一週間ほどOPPO Reno3 Aの使用感想をシェア
— OPPO Japan (@OPPOJapan) July 1, 2020
Good:
1. 軽くて、持ちやすい。ホワイトはお洒落
2. バッテリー持ちが長い
3. 有機ELなのでReno 10x Zoomからの離脱感がない
4. カメラの出っ張りが薄め
So-so:
1. Play StoreやYoutubeでのスクロールは若干もっさり
2. 翻訳ミスがある
3. バイブがゆるい?
このため3Dゲームや動画編集などといった高い処理性能を求める用途には不向きであり価格の振り幅を抑え高スペックのモデルを要する場合は後継モデルのOPPO Reno5 Aなどを選びたいところです。
一方で著しく性能が不足している訳でもなく、「LINE」による連絡用途での利用やSNSの閲覧など、このような端末に負荷を掛けない使用ではひっかかりを感じることもあるものの問題なく使える程度の性能は有しています。
スマートフォンの性能を数値として算出し、指標化するアプリ『Antutu Benchmark』のスコアは通常時で219,647点 「高パフォーマンスモード」設定を有効にし性能を引き出した状態では 227,756点となりました。
OPPO Reno3 Aの機能は充実 指紋認証がやや遅い
上述のようにスペック不足も否めいない部分のあるOPPO Reno3 Aですが、一方でSIMフリースマートフォンとしては機能の面で充実感のある仕上がりです。
まず「日本仕様」としてモバイルSuicaなどを利用できるおサイフケータイ、また防水防塵機能仕様であるほか、スキャンできない機種も多いマイナンバーカードの読み取りにまでしっかり対応可能です。
後継モデルでは廃止された『画面内指紋認証』に対応していますが、解錠の速度はやや待たされるため、こちらは軽快な使用感とはやや言いづらい印象を受けます。
ほか急速充電に対応していて、同梱されている付属の充電器一式でQuick Chargeが使用できます。
またOPPO Reno3 Aはカメラ機能に注力しているスマートフォンで、広角レンズを備えており、より広く収められる『超広角モード』での撮影も可能となっています。
OPPOスマートフォン特有の全体的に鮮やかな仕上がりになっている一方で、色づくりであるとの指摘もあり、好みは別れる印象を受けます。
OPPO Reno3 Aは最新機種と大差ない大きさ 有機EL採用
続いてOPPO Reno3 Aの筐体についてですが、まずディスプレイサイズは6.45インチと、現在のAndroidスマートフォンと比較して、平均的な大きなもので、特に差異は無い仕上がりです。
重量は実測値で175gと最新モデルのOPPO Reno5 Aよりも軽量なボディとなっていて、また各種ボタンの配置も他のOPPO端末と変わらない配置。防水仕様ですがイヤホンジャックも備えます。
また2021年モデルのオッポでは、Reno5 Aなどの中価格帯機種を中心に主に液晶ディスプレイが採用されていますが、OPPO Reno3 Aは有機ELディスプレイを採用しているのも特徴と言えます。
そのため液晶画面であるOPPO Reno5 AやiPhone SE(第3世代)などと比較しても、輝度が高いように見え、暗がった印象を受けません。
今でも現役 OPPOとXiaomiなど新機種も選べる
今年で発売から2年を迎えるReno3 A。高スペックモデルではないものの、2021年のベストセラーSIMフリースマートフォン『OPPO Reno3 A』は、このように2022年現在でも用途次第では充分通用できる部分もある機種です。
しかしすでに市場は後継モデルのOPPO Reno5 Aが安売り状態であったり、シャオミもReno5 A対抗機種『Mi 11 Lite 5G』をリリースしているなど、Reno3 Aに代わる選択肢が多く用意されています。
このため、今から本機種を手にする場合はセールなどで安価に入手できる機会を伺いたいところで、今から購入を検討している場合、少し予算を増額できるのであれば、これらの新しい機種も狙って行きたいところです。
ただ画面内指紋認証や有機ELディスプレイなどといった後継モデルにはない強みもあるため、確固たる理由があれば、OPPO Reno3 Aを今から選択するのも決して外れる答えにはならないでしょう。
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