OPPOは現在海外市場において折りたたみ型スマートフォン「OPPO Find N3」と「OPPO Find N3 Flip」の2モデルを発売しています。
一方でOPPOの折り畳みスマホはこれまで日本で販売されたことがなく、Find N3シリーズの日本発売が期待されています。
各国で発売されているFind N3シリーズの日本市場への投入について、OPPO Japanの河野専務取締役が、ウェブメディアの取材について明かしています。
Find N3日本発売は「厳しい」
モバイル情報総合メディアの「IT media Mobile」は11月14日、OPPO日本法人オウガ・ジャパンで専務取締役を務める河野謙三氏に、最新スマホOPPO Reno 10 Pro 5Gなどについて取材を行ったインタビュー記事を公開しました。
その中で、記者が国外で発売中のOPPO Find N3・Find N3 Flipを挙げ「フォルダブルはいかがですか」と、河野専務に折りたたみスマホの投入について質問しました。
記者の問いかけに対して河野専務は端末代金が高額になるため、携帯電話会社が取り扱わなければ厳しいという見解を示しました。
―― ちょうど、フォルダブルスマホの「OPPO Find N3」「OPPO Find N3 Flip」が発表されたばかりですが、フォルダブルはいかがですか。
河野氏 ただ、Find N3は日本で出すとすると、23～24万円になってしまいます。20数万円のSIMフリーモデルを、果たして何人が買うのかというのはあります。やはりキャリアが乗ってくれないと厳しいですね。
出典元 : OPPOが日本で再びスマホを拡充するワケ 「Reno 10 Pro 5G」の販売は「信じられないような伸び」 - ITmedia Mobile
国内市場への投入は通信キャリア次第
折り畳み機構を取り入れているスマートフォンは通常のスマホと比べ、コストが嵩むため価格が高価です。
折りたたみスマホの先駆者で、市場をリードしている韓国サムスン電子の「Galaxy Z Fold 5」は日本では約25万円で販売されています。
一方でGalaxy Z Fold 5はauとNTTドコモの2社で取り扱われていて、販売については携帯電話会社によって大きく支えられています。
仮にFind N3を通信事業者で取り扱われず発売するとなると、SIMフリーモデルとして展開していくことになります。
SIMフリースマートフォンの市場は、大手キャリアと比べ規模が小さく、4万円以下の低価格〜中価格帯モデルが売れる傾向にあり、高価格モデルは売れにくい環境にあります
こうした背景から、25万円程度の機種をOPPO単独（SIMフリーモデルのみ）で売り出すには販売台数が伸びにくいなど厳しい状況になることが見込まれます。
Find N3シリーズ日本投入の鍵は事実上携帯電話会社が握っている形です。
Findシリーズ 今後の展開に期待
オッポ（オウガ・ジャパン）は折りたたみスマートフォンに限らず、2年間ほど日本市場での高価格スマートフォンの投入を控えていました。
最後に10万円を超えるスマホを発売したのは2021年夏モデルの「OPPO Find X3 Pro」でauでも取り扱われていましたが、後継機である「Find X5 Pro」はauでの採用は見送りとなりました。
これが関係してか、国内ではFind X5 ProはSIMフリーモデルのみの販売も行われませんでした。
先月6日に発売したOPPO Reno 10 Proのような5万円を超えるモデルをリリースしたのは実に3年ぶりとなっていて、河野専務は発表会において今後再びラインナップを拡大していくと宣言しています。
一方でOPPO Find N3シリーズの日本発売は通信事業者で取り扱われるか次第ということで、今後Find N3シリーズを採用する通信キャリアが出てくることや、機種のバリエーションが増えることがが期待されます。
関連記事 : オッポ専務、OPPOが日本から「撤退」するという話に言及
情報元（Source） 1 : OPPOが日本で再びスマホを拡充するワケ 「Reno 10 Pro 5G」の販売は「信じられないような伸び」（1/3 ページ） - ITmedia Mobile
情報元（Source） 2 : オウガ・ジャパン専務取締役河野氏に聞く日本市場におけるOPPOの新戦略 - 週刊アスキー
情報元（Source） 3 :
