OPPO Japanでは複数のラインナップを展開しており、価格を抑えたモデルとして「OPPO A3 5G」と「OPPO A79 5G」の2機種を販売しています。
いずれも2万〜3万円台で購入できる機種となっていて、A3 5Gが新型、A79 5Gが旧型となっています。
どちらの機種を選ぶべきなのか、新旧モデルの違いを比較を交えて見ていきます。
- OPPO A3 5GとOPPO A79 5Gの大まかな違い
- 本体の比較 : 見た目以外の大きさなどはほぼ一緒
- 性能の比較 : A3 5Gのほうがやや高スペック
- 機能の比較 : 旧モデルはOSサポートが不透明
- バッテリー : 充電時間などに小さいながら差
- カメラ : 動画撮影のブレ防止機能に違い
- 4万円以下で買えるOPPO2機種 どちらを選ぶべきか
OPPO A3 5GとOPPO A79 5Gの大まかな違い
それではまず「OPPO A3 5G」と「OPPO A79 5G」の違いについて、スペック表を見比べて両機種の大まかな違いを確認していきます。
明確に優れている箇所については黄色で表示しています。
本体の比較 : 見た目以外の大きさなどはほぼ一緒
まずOPPO A3 5GとOPPO A79 5Gの外観から見比べていきます。
ディスプレイサイズはどちらも約6.7インチで、画面の大きさに差はありません。
ただ画面の最大輝度が異なっていて、OPPO A3 5Gは最大1000nitに対応しているため、日光の強い屋外でも高い視認性が期待できます。
一方でディスプレイの解像度が異なっており、「OPPO A3 5G」は後継機ですが、フルHDにグレードダウンしています。
このためワンランク上のフルHD+仕様のOPPO A79 5Gと比べると、画面に表示に粗さがみられます。
ただ見比べなければ分からない程度の差であるため、気にならないというユーザーもいるでしょう。
裏返して背面をみると、デザインが異なることが分かります。
外カメラは両方とも広角カメラ・深度センサーの2つが搭載されています。
画面から見て右側の側面には、指紋認証センサー機能を兼ね備えている電源ボタンと、音量ボタンがあります。
側面の仕上がりも異なっており、OPPO A3 5Gの方は光沢のあるデザインですが、やや指紋が目立ちやすい印象です。
OPPO Reno Aシリーズでは、昨年発売のOPPO Reno11 Aで有線イヤホンジャックが廃止されました。
OPPO A3 5G、OPPO A79 5Gでは両方ともイヤホンジャックが残されており、変換器などを用意せずとも、従来のオーディオ機器が使用可能です。
このほかOPPO A3 5Gの見た目からは分かりづらいですが、衝撃に対する耐久性が大幅に向上しています。
2024年11月末に実施されたOPPO Japanの発表会の場では、A3 5Gを高所から落としたり、スマホで釘を打つ様子が実演されるなど、耐衝撃性の高さがアピールされました。
OPPO A3 5Gは、アメリカの国防総省の軍事調達基準の規格である『MIL-STD-810H』を取得しています。
性能の比較 : A3 5Gのほうがやや高スペック
つぎにOPPO A3 5GとOPPO A79 5Gの性能を比べていきます。
搭載されているCPUは「OPPO A3 5G」がDimensity 6300、「OPPO A79 5G」がDimensity 6020です。
大きな差はないものの、OPPO A3 5Gの方が高い性能を有しています。
スマートフォンの性能を計測するベンチマークソフト「Antutu Benchmark」の計測結果の、点数差は 点でした。


点数の差はあるものの、2024年発売の2万円台から3万円代前半の機種としては、どちらも平均的な結果となっています。
この程度の点数が出るスマートフォンであれば、LINEなどでの連絡・SNSの閲覧・動画視聴・高い性能が必要ないゲームアプリなどであれば、実用できる範囲で動作します。
逆に3D表現などのある一定以上の処理性能を必要とするゲームには不向きです。
またRAMメモリは両機種とも4GBと、現在のAndroidスマートフォンとしてはやや心許無く、複数のアプリを切り替えながら使うなど、用途によっては性能不足と感じる場面が出てくる可能性があります。
さまざまなアプリを使うことを考える場合には、ワンランク上のOPPO Reno11 Aも候補に入れたいところです。
機能の比較 : 旧モデルはOSサポートが不透明
つぎにOPPO A3 5GとOPPO A79 5Gの機能面を比べていきます。
まず両方とも2025年2月8日時点で「Android 14」(ColorOS 14)に対応しています。
一方でOPPO A79 5GはAndroid 13搭載で発売され、1回OSバージョンアップが実施されている機種になります。
オッポでは、発売後1回のOS更新を行うことを約束していて、OPPO A3 5Gには今後Android 15は利用可能になる見通しですが、OPPO A79 5Gに2回目のバージョンアップが行われるか、先行きは不透明な状況です。
このためOSサポートの面では、OPPO A3 5Gの方がより長期的に使えるモデルとなっています。
OPPOの端末では機種問わず、操作形態を「ジェスチャー」方式か従来の「ボタン」方式かのいずれかから選択することができます。
またどちらの機種ともおサイフケータイとマイナンバーカード機能に対応しています。
モバイルSuicaなどの電子マネーや、マイナンバーカードの機能をスマホに搭載できる『スマホ用電子証明書』を利用することが出来ます。
防水機能はどちらとも「IP53」で、防滴レベルの性能にとどまっています。
これはIP65対応のOPPO Reno11 Aとの差別化や価格の維持が理由とみられ、両機種とも水没には耐えられない可能性があることに注意が必要です。
一方で先述の通り、主に衝撃に対する耐久性能は「OPPO A3 5G」が一つ頭抜けています。
生体認証を見ると、どちらも指紋認証・顔認証共に同等の解錠スピードで、スムーズに認証されます。
バッテリー : 充電時間などに小さいながら差
つぎにバッテリーを見ていきますが、まず内蔵電池パックの容量は「OPPO A79 5G」が5000mAh、「OPPO A3 5G」が少し多い5100mAhとなっています。
急速充電の対応出力はOPPO A79 5Gが最大33Wなのに対して、OPPO A3 5Gが最大45W対応に向上しています。
一方で0%から100%までの満充電時間にかかる時間は、メーカーが公開している情報によりますとOPPO A79 5Gが最短74分なのに対して、OPPO A3 5Gが最短84分と、A3 5Gでは所要時間が10分増加しています。
これはバッテリー容量が100mAh増えていることなども理由の1つであると考えられます。
なお両機種とも充電器は付属していません。オッポ純正充電器の価格は3,480円から販売されていますが、一般的な急速充電対応の電源アダプターを使用できるため、速度は落ちる可能性がありますが、安価な他のメーカーの充電器を検討することもできます。
カメラ : 動画撮影のブレ防止機能に違い
つぎにOPPO A3 5GとOPPO A79 5Gのカメラ性能を見比べていきます。
まず外カメラの構成は両機種ともメインの広角レンズが5000万画素、ポートレートモード使用時の測定に使われる深度センサーが200万画素になっています。
深度センサーはあくまで測定用のものであり、撮影に使われるのは広角レンズのみです。
内カメラは両機種とも800万画素となっています。
まずはOPPO A3 5GとOPPO A79 5Gで撮影した写真を掲載します。特別な設定・調整はしていません。








多少色味に差があり、OPPO A79 5Gが色の濃さが高めの仕上がりなのに対して、OPPO A3 5Gは落ち着いた薄めの仕上がりだと感じます。
ズーム性能を比べてみると、ほとんど差が無いように見えますが「OPPO A79 5G」では
青い標識看板に書かれている文字が、かろうじてギリギリ形を保っているのに対して、「OPPO A3 5G」では潰れてしまっています。




動画性能は、どちらも最大1080p(30fps)までとなっています。
両機種とも電子式の手ぶれ補正機能が搭載されていますが、全体的にOPPO A79 5Gの方がブレが抑えられている結果となりました。
色味などに関してはユーザーによって好みが分かれる部分ですが、動画撮影に限ってみれば、スペックの数値は同じでも新型であるOPPO A3 5Gのほうが厳しいと感じる場面があります。
4万円以下で買えるOPPO2機種 どちらを選ぶべきか
OPPOが現在販売しているスマートフォンのうち、4万円以下で買える廉価モデルの端末は「OPPO A3 5G」と「OPPO A79 5G」の2機種です。(記事作成時点)
大きな差があるわけではないものの、スマートフォンを長く使うことを重視するか、価格を重視する・数年程度使えればいいので性能・機能を優先する場合で、選ぶ機種が変わるでしょう。
新型の「OPPO A3 5G」の選び方
まず「OPPO A3 5G」は2024年12月発売の最新モデルであり、Android 15・ColorOS 15に対応する見通しであるほか、端末の耐久性の高さが強みです。
このため価格を抑えながらも、「同じ機種を比較的長く使いたい」「衝撃に対する耐久性を重視したい」など、より長期的な使用を見込むユーザーに向いている機種です。
一方でディスプレイの解像度がダウンしている・ステレオスピーカーでは無い・手ぶれ補正がA79 5Gより弱めなど、後継機ながら旧モデルより下がっている部分があることに留意が必要です。
旧型の「OPPO A79 5G」の選び方
「OPPO A79 5G」は2024年2月15日発売の機種で、次期Android 15(ColorOS 15)にはバージョンアップがされない可能性があるなど、旧型機種特有の弱みがります。
一方で後継機種とは大きな差があるわけではないほか、新型に勝っている点として画面の解像度が高い・ステレオスピーカー搭載・手ぶれ補正機能がA3 5Gよりは強いなどの特徴があります。
特にディスプレイの解像度の高さやステレオスピーカー対応しているところは、とくに動画を見ることがの多いユーザー向けのポイントです。
「ある程度の期間使用できればいい」「耐久性よりも機能面を重視したい」「少しでも安いほうがいい」というユーザーに向いている機種です。