今月13日に発表された「OPPO Reno9 A」は、搭載するCPUが先代機種のSnapdragon 695 5Gから変更されず、旧モデルから性能は大きく向上していません。
CPUが変更されなかった理由について、OPPO Japanの営業推進部に務める中川裕也氏が「バランスを取った結果」だと、メディアの取材で明らかにしました。
「バランス取った」と回答
格安SIMのmineoが運営するマイネ王のYoutubeチャンネルで13日、OPPO Reno9 Aについて、オッポ日本法人オウガ・ジャパンの担当者に取材を行った動画が公開されました。
動画には発表会などにも登壇している中川裕也氏と、楊立沛氏が出演しました。
動画の中盤に差し掛かったところで、インタビュワーが搭載CPUについて質問をかけます。
まず2世代前のReno5 Aの搭載CPU(Snapdragon 765G)について問うたところ、すこしの沈黙のあと中川氏は「はい」とやや言葉づまりな返答。
続けてインタビュワーが「(Snapdragon)765くらいまで来るのかなって期待してた」と話し、中川氏は『あっ そうなんですか?』と苦笑しながら返します。
そのうえで性能が高ければ処理スピードが上がるものの、熱問題・バッテリー消耗・コストなどを踏まえ、バランスを取った結果Snapdargon 695 5Gを搭載することになったと明らかにしました。
なおOPPO Reno9 Aは背面素材にガラス素材を採用しているため、発熱に対する放熱性能は従来モデルから向上しているとみられます。
代わってメモリ容量が進化
CPUが前モデルReno7 Aから変更されなかったOPPO Reno9 Aでしたが、中川氏はRAMの容量が増えたと続けます。
OPPO Reno7 A までRAM容量は6GBでしたが、Reno9 Aではシリーズで初めて8GBのRAMを搭載しました。
RAMが増えたメリットとして、中川氏はRAMを机に例え、作業スペースが大きくなることでCPUの働きを助けると話しています。
それに続けて、ColorOSの機能である「RAMの拡張機能」を挙げ、起動を利用することで、アプリの立ち上げが早くなるなど効果があると明かします。
ほか「DCE」と呼ばれる新機能によって、Reno9 Aに負荷がかかったときには軽減させるよう最適化するといい、パフォーマンスは向上させつつバッテリー持ちも強化したということです。
ライバル機種と比べ性能では劣勢つづく
Snapdragon 695 5Gは現在、原材料費の高騰などから各社のスマートフォンに選ばれています。
こうした状況下で、各社同CPU搭載製品に対し、他社との差別化を進めています。
OPPOの場合は、ハイエンドスマートフォン同等の8GBメモリを搭載することにより、CPUを変えず処理機能の向上を図りました。
一方、昨年につづいてGoogle Pixel aシリーズなど価格の近い他社機種には、スペックで及ばない状況が続くことになりそうです。
OPPOは、Reno9 Aの軽さやガラスのデザインなどに焦点を当てアプローチしていて、前モデルから2,000円値上がりしたなか、スペック以外の魅力が消費者に受け入れられるが注目されます。
OPPO Reno9 Aは6月22日より、OPPO公式オンラインショップ などから順次発売されます。
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情報元(Source) : 【最速レビュー】最新端末OPPO Reno9 Aって何が変わったの?OPPOに突撃して聞いてみた! - YouTube