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「OPPO Reno11 A」と「OPPO Reno9 A」の違いを比較。新旧どちらを選ぶべき?

6月にOPPO Reno11 Aが発売され、OPPO Reno9 Aが型落ちモデルとなりました。

スペックが向上した一方で、OPPO Reno11 Aは5万円目前まで価格に値上がりしており、価格が下落しているReno9 Aをあえて検討しているユーザーも一定数いるものと思われます。

新しいReno11 Aと旧モデルのReno9 Aの違いと、どちらを選ぶべきなのかを実機を交えて見ていきます。

 

OPPO Reno11 AとReno9 Aをスペック表で比較

まず「OPPO Reno11 A」と旧モデルに当たる「OPPO Reno9 A」のスペックを比較します。

全体的に後継機種であるOPPO Reno11 Aの方が上位仕様となっているものの、防水機能や部分的にOPPO Reno9 Aが優れているポイントもあります。

各名称 OPPO Reno11 A OPPO Reno9 A
価格 48,800円 46,800円
OS Android 14 Android 13〜14
画面サイズ 6.7インチ 6.4インチ
内蔵ストレージ 128GB 128GB
SDカード
CPU

Dimensity 7050

Snapdragon 695 5G
RAMメモリ 8GB 8GB

外カメラ
超広角 : 800万
広角 : 6400万
マクロ : 200万
超広角 : 800万
広角 : 4800万
マクロ : 200万
内カメラ 3200万画素 1600万画素
防水防塵 IP65 IP68
内蔵電池 5000mAh 4500mAh
高速充電 最大67W 最大18W
充電時間 最速で約48分 最速で約118分
生体認証 画面内指紋・顔 画面内指紋・顔
重量 177g 183g
スピーカー モノラル モノラル
イヤホンジャック
FeliCa/マイナンバー
劣化防止機能
AI消しゴム

両機種を選ぶにあたって、大きなポイントの1つは価格となりそうです。

OPPO Reno11 AのSIMフリーモデルの販売価格は4万8800円となっており、初代Reno Aの価格が3万9800円であったことを踏まえると、4〜5年で1万円近く値上がりしています。

OPPO Reno9 Aも定価で見れば4万6800円ではあるものの、フリマアプリなどでは、通信事業者モデルのReno9 Aが新品でも、おおよそ2万円台で取引されており、入手しやすくなっています。

大手フリマアプリに出品されているOPPO Reno9 A

 

端末本体の違い : Reno11 Aで大型化

まず本体の筐体から見ていきます。OPPO Reno11 Aでは、従来モデルと比べて大型化が進んでいます。

OPPO Reno9 Aのディスプレイサイズが6.4インチだったのに対して、Reno11 Aでは6.7インチとシリーズで最も大きい画面が採用されました。

このほか内カメラがディスプレイ左上から、中央に移動しています。

スマートフォンにどれほどの画面サイズを求めるのか、ユーザーによって評価は分かれそうです。

左 : Reno9 A 右 : Reno11 A

一方で筐体自体のサイズ感はそれほど変化していません。これは画面下部の縁が細くなったためで、筐体のサイズを大きく変えることなくディスプレイの大型化を実現している形です。

2世代前のOPPO Reno7 AとReno9 Aでは、スマホケース・フィルムに互換性がありましたが、諸々の変更でReno11 Aでアクセサリー類の互換性は失われました。

画面下部の縁が細くなっている(写真右がReno11 A)

ディスプレイのサイズ以外にも大きく変わっているところがあります。

まず音量ボタンの配置が変更されており、OPPO Reno9 Aでは画面から見て左の側面にボリューム調整ボタンが配置されていましたが、Reno11 Aでは、右側の電源ボタンの上に移動しています。

Reno9 AではiPhoneに近い配列だったのが、Reno11 Aでは標準的なAndroid方式に変更となった形です。

上がReno11 A 、下がReno9 A

次に大きな変更として、有線の3.5mmイヤホンジャックが廃止されました。

これによりOPPO Reno11 Aでは、USB-C端子のイヤホンか、ワイヤレスイヤホン、ほか従来のイヤホンを使うためには変換アダプターが必要となります。

左がOPPO Reno9 A、右がOPPO Reno11 A

 

スペックの違い : CPU性能が向上

続いて性能面での違いを見ていきますが、OPPO Reno11 Aでの最大とも言える変更点は、2世代ぶりにCPUチップセットが新しくなりました。

OPPO Reno7 A(2022年)からOPPO Reno9 A(2023年)にかけて、Reno AシリーズのCPUは「Snpdaragon 695 5G」が2年連続で搭載され、スペック面では代わり映えしていませんでした。

OPPO Reno11 AではCPUが置き換わり、台湾MediaTekの「Dimensity 7050」が搭載されています。

スマートフォンの性能をスコアとして測定するベンチマークアプリ『Antutu Benchmark』で計測したところ、Reno9 Aとの差は13万8276点でした。

左 : Reno11 A 右 : Reno9 A

CPUチップセットの変更により、3Dゲームなども一定の設定であれば、Reno9 Aと比べて軽快にプレイできるようになっています。標準は画質設定はどちらとも「最低」です。

OPPO Reno11 A「原神」デフォルトの画質設定

アプリの起動速度などを見てみると、全体的にOPPO Reno11 Aのほうが一足早く動作します。

ただLINEでの連絡や、SNSの閲覧、高い処理性能を必要としないパズルゲームなど、ライトな用途であれば、Reno9 Aでも事足りるというユーザーもいるでしょう。

Reno9 Aが顕著に遅いこともなく並べて比べなければ分からない程度の差



機能面の違い : 一部スペックダウンも

続いて機能面です。OPPO Reno11 Aでは複数の新機能が実装されており、代表的なものとしては生成AIを用いた『AI消しゴム』機能が搭載されました。

いわゆる「消しゴムマジック」とよばれるものに相当する機能で、写真内の被写体を自然に削除することが可能です。

処理はOPPO側のサーバー上で行われるため、端末側に大きな負荷がかからないのも特徴となっています。

現時点でOPPO Reno11 Aのみ利用可能で、ほかのモデルへの対応については不透明な状況です。

OPPO Reno11 Aの「AI消しゴム」で写真内のカラスを削除した例

OPPO Reno3 A以来4世代ぶりに、急速充電機能が向上しました。

OPPO Reno9 Aまでは最大18Wまでの対応に留まっていましたが、Reno11 Aでは最大67Wまで対応し、対応する充電器を使うことで最短48分で満充電することができます。

一方で充電器は別売りとなっており、最大限に性能を引き出したい場合は、別途 OPPO純正充電器 を用意する必要があります。

純正充電器での67W充電開始時には特別なアニメーションが表示される

ほか通話時に周りの雑音をカットする『クリアボイス』という機能も追加されています。

他社のスマートフォンでは「声の分離」などと呼ばれるものに近い機能です。

これは標準の「電話」アプリだけでなく、LINEなど対応している各種アプリで利用することができます。

一方で前モデルOPPO Reno9 Aからスペックダウンした部分も存在しています。

大きいところとしては防水機能が下がっており、OPPO Reno9 Aでは浸水に強い「IP68」の防水機能でしたが、Reno11 Aでは噴射に耐えられる程度の「IP65」となっています。

前モデルと比べると水場での仕様などには注意する必要がありますが、シャワーやゲリラ豪雨など、一定時間であれば内部に浸水しない程度の性能は有しているため、利用シーンによっては大きな差は感じにくい場合もありそうです。

防水性能はOPPO Reno9 Aの明確な利点の1つ

 

カメラ性能 : 各種機能が向上

続いてカメラ機能を比べてみて行きます。OPPO Reno11 Aでは、カメラの画素数を中心に各機能が強化されています。

外カメラのメインレンズ(広角)は、OPPO Reno5 A以来3年ぶりに6,400万画素に回帰し、内カメラは初代OPPO Reno A以来5年ぶりに3200万画素にスペックアップします。

以下OPPO Reno11 AとOPPO Reno9 Aで撮影した写真の作例を掲載します。

明るい環境下での差はそれほど大きくないものの、一部色づくりに違いが見られます。

OPPO Reno11 Aが比較的肉眼で見たものと近い仕上がりなのに対して、Reno9 Aは色彩が高めで、鮮やかに撮影できる印象を受けます。

超広角カメラの作例比較

ズームはOPPO Reno9 Aが最大6倍までだったのに対して、Reno11 Aは10倍と拡大可能な最大倍率が向上しています。

1倍
6倍(OPPO Reno9 Aのズーム可能な最大倍率)

OPPO Reno11 Aは10倍ズームまで対応

両機種とも暗所での撮影は得意としないものの、全体的にOPPO Reno11 Aのほうが鮮明に捉えることができました。

夜景モード使用して撮影

このほかOPPO Reno11 Aでは4K撮影と手ブレ補正機能が備わっています。

いずれもOPPO Reno7 Aで一旦廃止された機能で、3世代ぶりに復活しました。

OPPO Reno11 A 4K撮影や手ぶれ補正を有効にできる

OPPO Reno9 Aではスペックの兼ね合いなどで非対応

 

新旧モデル 基本的にはReno11 Aがおすすめ

OPPO Reno11 AとOPPO Reno9 A、基本的には新しいOPPO Reno11 Aの方がおすすめです。

ただしOPPO Reno9 Aは、前述の通り、現在フリマアプリなどで2万円台で購入できるなど価格が下落しているため、値段とのバランスを踏まえると、OPPO Reno9 Aを選ぶユーザーも少なくないでしょう。

両機種の選び方としては、Reno11 Aのスペックが必要か、あるいはReno9 Aで不足はないのか、予算と使い方や必要な性能・機能を踏まえて検討することになります。

「OPPO Reno11 A」の選び方

OPPO Reno11 Aは、イヤホンジャックの非搭載と防水性能を除けば、基本的にOPPO Reno9 Aに勝っている上位モデルです。

OPPO Reno9 A以前モデルからの機種変更で、OPPOを引き続き使うにあたり全体的なスペックアップを望みたい場合は第一候補となるでしょう。

Reno9 Aの弱点とされた充電速度やCPUチップセットなどが一新されており、OPPO Reno A/Aシリーズ旧モデルからの乗り換えであれば、性能・機能の向上が期待できます。

また初期搭載のAndroidバージョンは14であり、先代のReno9 Aよりも1世代新しいバージョンまでソフトウェア更新がサポートされることが予想され、長期的な使用も見込めます。

「OPPO Reno9 A」の選び方

OPPO Reno9 Aが明確にReno11 Aに勝っているポイントとしては価格のほか、イヤホンジャックと防水性能が挙げられます。

Reno11 Aほどの性能は必要ではない場合や予算を抑えたいほか、水没にも耐える防水機能が欲しい・有線イヤホンを利用したいなど特段の理由があれば、安価な選択肢として浮上するでしょう。

OPPO Reno7 A以前の、Reno Aシリーズ・Aシリーズからの乗り換えだと、大きな進化を感じにくい場合があり、乗り換え前のOPPO旧モデルによっては、部分的にスペックダウンする可能性もあるため、使い方を見極めて選択したいところです。